■経歴
大阪桐蔭高校2年生秋に1型糖尿病を発症、高校卒業後の進路として決まっていた社会人チームへの内定は病気を理由に取り消され、推薦入試で関⻄大学に入学。2005年の大学・社会人ドラフト会議で希望枠での阪神タイガース入団を果たす。入団1年目から1軍デビューを果たし活躍。翌2009年に行われた第2回WBC日本代表に選出され、日本の2大会連続2度目の優勝に貢献。2009年からは1型糖尿病患者・家族の支援団体「日本IDDMネットワーク」を通じ、1勝につき10万円を「1型糖尿病研究基金」、また「岩田稔基金」を設立し同病根治を目的とした研究助成のために寄付を行う。2021年シーズンをもって引退を表明。阪神タイガース一筋16年の現役生活を終える。

■引退後
1型糖尿病患者で一般社会、スポーツ、文化、科学、芸術などで活躍した人に対して日本糖尿病協会から贈られる賞で、岩田と同じ1型糖尿病を抱えながら巨人や大リーグで活躍したビル・ガリクソン氏にちなんだ「ガリクソン賞」を受賞。2022年からは阪神タイガースの「Community Ambassador」(コミュニティアンバサダー)に就任。また株式会社Family Design Mを設立し、野球解説者/スポーツコメンテーターとして活動する傍ら、引き続き1型糖尿病の根治に向けた啓発活動を続ける。
2022年度 ベスト・ファーザー賞 in 関西「スポーツ部門」受賞。2023年6月より、同賞の関連事業として児童福祉施設の子ども達に希望をもたらすことを目的とした活動「メイク・スマイル・プロジェクト」の初代チャリティアンバサダーに就任し、社会貢献活動に積極的に取り組む。

■講演テーマ■
①【やらな、しゃーない︕】〜逆境に負けない岩⽥流セルフマネジメント〜
⼤阪桐蔭⾼校野球部で活躍する2年⽣の時、突然の1型糖尿病の診断を受ける。その後プロ野球選手となり活躍する中で「病気になっていなかったら、今よりは弱い⾃分だっただろう」という考えに至り、辿り着いた「⽬標や逆境に負けない不屈のメンタル“やらな、しゃーない︕”」。人生思うようにばかりはいかない、様々な境遇にある聴講者の⽅々を、少しでもポジティブに、勇気づけられるよう、熱くお話させていただきます。

②【1型糖尿病って知っていますか︖】
プロ野球現役生活時代に、⾃⾝が1型糖尿病であることを明かした上で「⾃分が活躍することで1型糖尿病のことをもっと理解して欲しい。1型糖尿病患者の希望の星になりたい」という思いで立ち上げた「IWATA PROJECT21」。現役引退後、その思いは「1型糖尿病患者の⼈たちのためのBig Familyを作っていきたい︕」という使命感へと変わり、誤解や偏見に苦しむ、同病に関わる人たちのために、社会に対して啓蒙活動としての講演をさせていただけます。

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